近年、自由な働き方としてフリーランスが注目されています。
フリーランスには好きな場所と時間で働けるというデメリットがある一方、収入が安定しないというデメリットも存在します。
もし憧れのみでフリーランスを始めてしまうと、年収が下がったり、生活が苦しくなったりする可能性があります。
この記事では、
- フリーランスになろうか迷っている
- フリーランスになってから後悔したくない
- 自分がフリーランスに向いているか知りたい
というような人に向けて、フリーランスのメリット・デメリットや向いている人の特徴について解説します。
フリーランスとは
フリーランスとは、企業や団体に属せずに、個人で仕事を請け負って収入を得る働き方のことです。
フリーランスとして働ける仕事としては、主に以下の職種が挙げられます。
- Webライター
- Webデザイナー
- プログラマー
- イラストレーター
- Webマーケター
- アフィリエイター
- 動画編集者
- カメラマン
組織に所属せず、自身のスキルや経験を活かして仕事を受けることで、誰でもフリーランスとして働くことが可能です。
会社員とは異なり、時間や場所に縛られずに働けるため、フリーランスは近年人気が高まっています。
フリーランスで働くメリット5選
フリーランスで働く主なメリットは、以下の5つです。
- 好きな環境で働ける
- 人間関係のストレスが軽減される
- 年収が大きく上がる可能性がある
- 得意なことを仕事にできる
- 定年退職がなく何歳になっても働ける
それぞれ解説します。
好きな環境で働ける
フリーランスで働くメリットのひとつは、好きな環境で働ける点です。
会社員として働いている場合、会社のルールに従いながら働く必要があり、働く場所や時間が制限されてしまいます。
しかし、フリーランスなら自宅やカフェなど好きな場所で、自分の気分や体調に合わせて仕事環境を選べます。
決まった時間に出勤しなくて良いので、満員電車に乗る必要がありません。
毎日の会社勤めが苦痛になっている方は、フリーランスという働き方を検討してみてください。
人間関係のストレスが軽減される
フリーランスで働く場合、人間関係のストレスが軽減される可能性が高いです。
会社員で働いていると、上司や同僚との関係に気を使い、職場の人間関係でストレスを感じることが少なくありません。
また、最近では「ロジハラ」や「アルハラ」など新しいハラスメントが登場しており、部下との関係に苦労している人も多いでしょう。
しかし、フリーランスなら基本的に自分のペースで仕事を進められ、無理に他人に合わせる必要がありません。
クライアントとのやり取りも、基本的にはビジネス上のもののみなので、余計な感情に振り回されることも減ります。
もし上司や同僚との関係にストレスを感じている場合は、転職に加えて、フリーランスという働き方を検討してみるのもひとつの手段です。
年収が大きく上がる可能性がある
フリーランスになれば、年収が大きく上がる可能性もあります。
会社員として働いていると、自分の成果がすべて給料に直結するわけではないため、どんなに努力しても収入の上がり幅が限られてしまいます。
一方、フリーランスとして働く場合は、仕事の成果のほとんどが自分の利益になるため、会社員で働くより年収が高くなることが多いです。
また、フリーランスで働くことで、実力やスキルを向上させ、報酬の高い案件に挑戦し収入をアップさせることもできます。
20代の方でも年収1,000万円以上を稼げるのが、フリーランスの魅力です。
得意なことを仕事にできる
得意なことを仕事にできるという点も、フリーランスで働くメリットのひとつです。
会社員の場合、配属先や仕事内容が会社の判断に左右されることが多く、自分の得意分野を活かせない仕事を任されることがあります。
一方、フリーランスなら、自分のスキルや経験に合った仕事を自由に選ぶことが可能です。
例えば、絵が描くことが好きな方はイラストやデザインに特化したり、文章を書くのが好きな方はライティングに特化できたりできます。
自分のスキルを最大限活かしたいと考えている方に、フリーランスの働き方が最適です。
定年退職がなく何歳になっても働ける
フリーランスは、定年退職がなく、何歳になっても働けるのが魅力です。
一般的に、会社員の方は60歳や65歳で定年を迎えます。
会社員の方が定年後に収入を得ようと思っても、年齢が原因で再就職が断られることが多いです。
しかし、フリーランスであれば年齢に関係なく、自分のペースで好きなだけ働くことが可能です。
年齢を気にせず、自分らしい働き方を続けたい方は、フリーランスという選択肢を検討してみてください。
フリーランスで働くデメリット
フリーランスで働くデメリットは、以下の通りです。
- 収入が安定しない
- 社会的信用が低くなる
- 確定申告をする必要がある
- 孤独を感じやすい
- 仕事を獲得するのが難しい
それぞれ解説します。
収入が安定しない
フリーランスで働くデメリットのひとつに、「収入が安定しない」という点があります。
会社員の場合、毎月決まった給与が振り込まれるため、生活費や将来の計画が立てやすいです。
しかし、フリーランスは自分で仕事を受注するため、良い案件が見つからなければ安定した収入を得ることができません。
できる限り収入を安定させるには、複数のクライアントと契約を結んだり、継続的な案件を獲得したりすることが重要です。
フリーランスになりたい方は、案件が少なくなるリスクに備え、安定した収入を確保させておきましょう。
社会的信用が低くなる
フリーランスになると、社会的信用が低くなってしまいます。
会社員は毎月の安定した給与が保証されているため、金融面での信用を得やすく、クレジットカードや住宅ローンの審査も比較的通りやすいです。
しかし、フリーランスは収入が不安定と判断されることが多く、クレジットカードやローンの審査に落ちるる傾向にあります。
そのため、フリーランスになることを考えている方は、あらかじめカードやローンの審査を済ませておくのが賢明です。
確定申告をする必要がある
フリーランスで働く場合、自分で確定申告をする必要があります。
会社員の場合は、給与から税金が自動的に控除され、年末調整も会社が行ってくれるため、自分で税金に関する手続きを行う必要がありません。
しかし、フリーランスは自分で毎年の収入や経費を計算し、翌年の3月15日までに確定申告をしなければなりません。
フリーランスとして働く人の中には、毎年の確定申告にストレスを感じている人も多いです。
ただし、「マネーフォワードクラウド確定申告」や「freee」などの会計ソフトを利用すると、経費や利益にかかる負担が軽減できます。
利用料も経費にできるため、税金の手続きに不安を感じている方は会計ソフトを検討してみてください。
孤独を感じやすい
孤独を感じやすいという点も、フリーランスで働くデメリットのひとつです。
フリーランスは基本的に一人で仕事を進めることが多く、悩みを相談できる仲間や気軽に世間話を話せる人が身近にいません。
特に、仕事でトラブルに直面した際は、孤立感を感じてしまうことが多いです。
フリーランスで働くことによる孤独感を軽減させるには、オンラインのフリーランスコミュニティに参加したり、SNSで他のフリーランスと交流を持ったりすることが重要です。
一人での作業に不安を感じる方は、意識的に他のフリーランスとの交流の場を設けましょう。
生活リズムが崩れやすい
フリーランスとして働くと、生活リズムが崩れてしまうことがあります。
フリーランスは働く時間や場所が自由であるため、夜遅くまで仕事をしてしまったり、朝寝坊してしまったりすることが少なくありません。
その結果、生活リズムが不規則になり、体調管理や集中力に影響が出てしまうことが多いです。
フリーランスで働く方は、毎日同じ時間に仕事を始める習慣を作り、昼夜逆転しないよう意識しましょう。
フリーランスに向いている人の特徴
フリーランスになったとしても、収入をアップしたり、ストレスを軽減したりできるとは限りません。
フリーランスという働き方には、向いている人や向いていない人がいます。
フリーランスに向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 個人で仕事をしたい人
- 自己管理ができる人
- スキルを上げたい人
- 責任感がある人
それぞれ解説します。
個人で仕事をしたい人
フリーランスに向いている人の特徴のひとつは、個人で仕事をしたい人です。
フリーランスは、会社のルールを守る必要がなく、自分で決めた仕事を自由に進められます。
また、上司や同僚に気を配る必要がないため、人間関係によるストレスを軽減させることが可能です。
他人と仕事をすることに負担を感じてしまう方は、フリーランスの働き方が向いています。
自己管理ができる人
自己管理ができる人も、フリーランスに向いていると言えます。
フリーランスは好きな環境で働ける一方、自己管理ができないと納期を守れなかったり、仕事が後回しになってしまうことがあります。
また、フリーランスは自分で確定申告をする必要があるため、こまめに利益や経費を計上しなければなりません。
フリーランスとして働きたい方は、毎朝決まった時間に仕事を始め、業務を行うための具体的なスケジュールを作成できるようになりましょう。
スキルを上げたい人
スキルを上げたい人も、フリーランスという働き方に向いています。
フリーランスとして働くと、得意な仕事に特化できるため、自分のスキルをさらに向上させることができます。
スキルが上がると高単価の案件を獲得しやすくなるため、モチベーションを維持しながらスキルアップに挑戦することが可能です。
スキルを上げたい向上心のある方は、フリーランスという働き方を検討してみてください。
責任感がある人
責任感がある人は、フリーランスになっても活躍しやすいです。
フリーランスとして働くと、納期を守ることやクライアントとのコミュニケーションを大切にすることが求められます。
仕事の失敗がすべて自分に降りかかるため、会社員以上に注意深く行動する必要があります。
フリーランスとして働きたい方は、タスク管理を効果的にできるようになることが重要です。
フリーランスのメリット・デメリットに関するまとめ
フリーランスは、収入が不安定になってしまうことが多く、社会的な信用が低い傾向にあります。
しかし、フリーランスは好きな環境で働けるため、モチベーションが上がりやすく、ストレスを軽減させて働くことが可能です。
責任感や自己管理能力がある方は、フリーランスの働き方を選択してみるのもおすすめです。